まず「どれくらい強いのか」を数えました
理由を語る前に、事実の大きさを確かめます。モンゴル出身の力士は幕内の2割前後しかいません。ところが2010年代は、幕内優勝59回のうち49回(83%)を占めました。人数の比率と勝ち方の比率が、まったく釣り合っていません。
| 年代 | 外国出身 | うちモンゴル | 延べ人数 |
|---|---|---|---|
| 1990年代 | 7.8% | 1.1% | 2,388 |
| 2000年代 | 22.1% | 13.5% | 2,470 |
| 2010年代 | 33.6% | 21.6% | 2,474 |
| 2020年代 | 22.0% | 16.2% | 1,637 |
| 年代 | 優勝 | モンゴル出身 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1990年代 | 60回 | 0回 | 0% |
| 2000年代 | 60回 | 37回 | 62% |
| 2010年代 | 59回 | 49回 | 83% |
| 2020年代 | 39回 | 18回 | 46% |
よく挙げられる説明(民族相撲ブフの下地、体格、ハングリー精神、来日する時点で選ばれた人材である、など)は、どれももっともらしく聞こえます。ただしこの集計はそのどれも検証していません。数えたのは「何が起きたか」であって「なぜ起きたか」ではありません。
もう一つ。2020年代は優勝に占める割合が46%まで下がっています。「モンゴル勢が強い」は2000〜2010年代について特に強く当てはまる話で、いま同じ勢いが続いているわけではありません。
数え方=幕内の番付に載った延べ人数と、幕内優勝の回数。出身地はこちらの名簿の記載に従っています。⚠️帰化した力士も「出身」で数えているので、国籍の話ではありません。